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生え際によく見かける「 産毛のような短い毛 」について、お客様からのご質問がありましたので、ブログで共有したいと思います。
これ、何だと思いますか?
もちろん、様々なケースがあり、個人差もありますので一概には言えませんが・・・
多くの場合、もう長くは伸びなくなってしまった毛、なのです。
この毛について、ネットなどでは、
短い毛が生えて来た!
ドライヤーのかけすぎや、毛染めなどで傷んでできた切れ毛!
などなど様々な感想や解説がされていますが、どれもほとんどが間違いでしょう。
そのメカニズムをご紹介いたしましょう。
まず、頭髪には寿命が存在します。性別や個人によって随分と差がありますが、平均5~6年というところでしょうか。つまり、髪は約5年間成長を続けた後、抜け落ちてしまいます。しかし、毛根(毛母細胞)はちゃんと生きており、しばらくの休止期間を経て、また新しい髪が生えてきます。
人は一つの毛穴からのこうした髪の営みを一生に何度も繰り返しているのです。この営みのことを 「 ヘアサイクル 」 と呼んでいます。
実はこの短い毛はヘアサイクルが何らかの原因で短くなってしまったものなのです!
頭髪は月に約1cmほど伸びますので、短い毛の長さが3cmだとすれば、少なくともその髪の寿命は3~5カ月程度まで短くなってしまっている、ということになります。
まつ毛だって毎日ちゃんと伸びているのですが、ロングまつ毛にならないのは、このヘアサイクルがもともと短いからなのです。
男性の脱毛(いわゆる禿げるということ)はこれが頭頂部全体に広がり進行してゆきます。5年に一度しか抜けなかった髪が、数か月に一度の割合で頻繁に抜けるわけですから、お父さんの髪があちこちに落ちているのも納得です。
たとえば、出産後に脱毛した髪が、次に生えて来た時には短くてなかなか長くなってくれない、などはこれが原因と考えられます。
おそらく、体の内部的な問題(成長ホルモンの影響など)が原因で、外的な問題ではないことがほとんどです。つまり、この短い毛に、トリートメントなど外からのアプローチをいくら行っても何の効果もありません。
では、どのような対処ができるのでしょうか・・・
もはや、美容室でお応えするレベルではなく、それこそ医療のお話しになってくるのですが、それについては次回につづく・・・ ということで、今日はこのへんで。近いうちにまた更新いたします。
奈良市西大寺 美容室 edit. エディット